こんにゃくゼリーは本当に良いのか。
ここのところ、こんにゃくゼリーをよく食べていた。こんにゃくゼリーといえばマンナンライフ社が生産している「蒟蒻畑」という製品が一番有名だろう。

私が子供の頃からよくテレビCMをやっていて、今でも売れ続けているロングセラーだ。正確な製造開始時期を軽く調べてみたが見当たらなかった。ただCMが1995年、つまり今から24年前に放映されていることから、それよりも前から販売されていることがわかる。
その特徴的なCMはYouTubeにまとめ動画として上がっている。
子供の頃に最もよくテレビを見ていたいので、この最初期版については記憶に残っていて懐かしく感じる。こんにゃくゼリーは子供の頃によく食べた。お弁当のデザート的な感じで2つ3つ添えられていた。甘さは控えめで、こんにゃく由来の食物繊維が含まれているので健康的というのが売り文句だ。
私も健康には最近気を使っているので試しにこれを買ってみたら、なかなかいける。昔と(ほぼ?)全く変わらない、パッケージ、ハートの形、味だった。腹持ちはそれほど良くはないが、ちょっと小腹がすいたときに手を出すのにちょうどいい。 類似のチューチュー吸うタイプもあるのだが、あれはいただけない。まずもって容量が少ない。スーパーの寿司の魚の形の醤油を少しばかり広げた程度ではまったく満足できない。やはりオリジナル製品には勝てていない。
そんな懐かしさを感じながらよく蒟蒻畑を買っていたのだが、果たしてこれは本当に買うべき製品なのか最近疑問を感じるようになってきた。
低カロリーというのは、悪く言えばコストパフォーマンスが悪い。金額に対して得られるエネルギーが少ないからだ。もっともkcalだけが全てではなく、他に必要な栄養素が含まれているのならばそれなりの価値があるが、こんにゃくゼリーに特筆すべき栄養素など入っていない。しいて言うならば、食物繊維ということになるが、そんなものはキャベツでも買って食べたほうがコストの面から見たら圧倒的に優れている。
ちょっと口が寂しいときに手を出すくらいなら、別になくとも構わないだろう。思い出補正も相まって、私の中で話題沸騰前まで来ていたが冷静に考えて、低コスト生活をせざるをえないものが好んで買うべきではなさそうだ。もっとこうズシンと腹にたまって栄養価もありそうなものを買おう。ゼリーは軟弱だ。
話は変わるが、ブログを書くために蒟蒻畑について調べたら興味深いことがわかった。こんにゃくゼリーは何度も喉に詰まらせる事故を起こして問題になっているが、その喉に詰まる確率は他の危険な製品に比べてぐっと低いということだ。
以下のテーブルは内閣府食品安全委員会が算出した窒息事故リスクだ。老人キラーの大本命である餅に比べるとそのリスクは驚くほど低い。ケース1とか2は計算の条件についてなので省略、詳細は参照元確認のこと。

過去には、裁判を起こされたりと大変だったようだが、裁判にも勝っていて現時点では製品としての欠陥は認められていない。蒟蒻畑は人口構成の健全化をも果たしている社会的に価値のある製品という印象が強かったが、実態は餅一強だ。餅には年始を中心により一層の活躍を期待したい。