ノートパソコン族、シングルディスプレイ族。
ここのところ読書量が少しずつ増えてきた。少し前まで株式投資に熱を上げていたが、適正がないと判断してやめてから時間ができた。
本はもっぱら図書館で借りている。大学生の頃にはAmazonで年間で15万円くらい本を買っていたが、社会人になってからはほとんど本を買わなくなった。
本を買わなくなったのは、無職になって金銭に余裕がなくなったからというわけではなく、買う必要がないともう何年も前に判断したからだ。ある程度以上の規模の街に住んでいればそれなりに立派な図書館があり、読みたい本の大半は借りることができる。学生時代に買っていたのは、本を読んで得られる価値よりも、勉学に投資をしている自分に酔っていたところがあるのかもしれない。
新刊の人気図書に関しては、入手がほぼ不可能なくらいの予約が入っていて借りることはできないが、それらは大きめの本屋に行けばすぐに目につくところに山積みされているので立ち読みでこと足りる。比較的読むスピードが早いので、長編小説でもない限り一時間弱くらいで読み切れる。近隣の本屋には親切なことに座り読みができるように椅子まで用意されているので快適に読める。なんとも貧乏くさいスタイルではあるが、それでも特に不便を感じずにいられるというのが自分が無職たり得ている一つの理由なのかもしれない。
図書館では小説から実用的な本、興味を惹かれた本までなんでも借りて読む。今年するであろう青色申告のために必要な税金や経費についての本を昨日借りてきた。先日のインターネット配信のなかで、本年度得られた会社員時代に得られた収入と、本年度の個人事業主として得られた収支は相殺できることがわかったので、やるべきことはたくさんありそうだ。要は、経費のコントロールと管理を徹底することによって節税することができる可能性が高いということだ。これから勉強したいと思う。さすがに聞いてばかりというわけにもいかないのでね。
その他、雑誌もよく読む。オススメはきょうの料理ビギナーズだ。家に置いてありそうな食材で作れる実用的な料理がたくさん載せられている。一人暮らしなので、作りおきのレシピが多いことも非常に助かる。
それ以外にも、日経デザインや月間食堂など面白い雑誌はたくさんあるので、図書館はそれだけでも楽しめる。土日や夜にはもう少し混雑して、雑誌は他の人に読まれていることが多いが大正義の平日の真昼間なら問題ない。英字雑誌もなかなかいい。日本語に比べて英語は読むスピードが断然遅いので、ネット記事だと目がシパシパしてまうが雑誌形式はだいぶ楽だ。
そんな雑誌コーナーでじっくりと読み込んでいる隣で、ノートパソコンを持ち込み作業をしている人がいた。年齢はもうリタイアしたくらいに見える。13.3インチの出張多い族が好んで使うディスプレイサイズと重さの折衷案を取ったようなPCだ。外での作業が多いなら、重さ、性能、ディスプレイと最適な選択だと思う。
画面をちらっと見るとExcelファイルでなにやらグラフを使ったレポートのようなものを作っているようだ。あのサイズのディスプレイでExcelファイルの編集はかなり作業しづらい。そのサイズに慣れきっている人で、かつ、大画面やデュアルディスプレイのを使ったことがないと、別に問題なくできると言われるのかもしれないが、ノートパソコンでの作業効率はひどく落ちる。
やむを得ない理由があって、例えば出張など、外で作業をするならノートパソコン一択になるのだろうが、あえて集中したいがためにノートパソコンを持ち込み作業するのは理にかなっていない。図書館は周りからの視線を感じる場所でもあるので、人から監視されている圧を背に作業に集中というのも考えられなくもないが、効率との兼ね合いを勘案すると、それでもその選択肢は選び難い。
更に驚くことに、その隣の人だけではなく他にもたくさんの人がノートを持ち込んで作業をしている。わざわざ後ろに回り込んで作業内容のチェックまですることはないが、画面一枚でことたりるポルノ動画の閲覧のような数少ない例外を除いて、大抵はノートの小さなディスプレイは効率が悪い。
デュアルディスプレイを仕事で使っていてその効果を理解できたが、そうでないとこの便利さにはなかなか気が付かないのかもしれない。PC本体に比べてディスプレイの値段などたかが知れているので、ノートだろうとデスクトップだろうとPCで作業するなら快適性と効率性のためにディスプレイに投資すべきだと思うが、あまり理解されていないことのほうが多いのだろうか。私の場合はインターネットゲーム配信を行う特殊な環境ではあるが、ながら作業する場合や多くの情報を同時並行して処理する場合には本当に役に立つ。
なお、以前別の記事にも書いたが、シューティングゲームのようにFPSが求められないディスプレイを探しているならEIZOがベストだと個人的には思う。まだデュアルディスプレイを使ったことがないならこのあたりを使って、竪穴住居から脱出を試みるのいいかもしれない。