今、無職になった話。31歳、3回転職、今無職 6/6
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さわり
最終回となる第六回は、無職編。それまでの記事は以下の通り。このページから読み始める方は先に以下から読むことを推奨。
- 31歳、転職を繰り返し、会社を3つ辞めて無職になった話。1/6
- 1年と少しで新卒で入った会社を退職した話。31歳、3回転職、今無職 2/6
- 5年ぴったりで外資系企業を退職した話。31歳、3回転職、今無職 3/6
- 半年弱 職業訓練校に通い退校した話。31歳、3回転職、今無職 4/6
- 2年ぴったりで中小企業を退職した話。31歳、3回転職、今無職 5/6
かけだし無職の生活について書いていく。生活計画、メンタリティ、収入、貯金、結婚、再就職の可能性について。
無職はまず健康を目指す
2019年2月無職になった。今までに何度か無職を経験しているが、今回のように明確なプランがないのは、はじめてだ。
ただ、全く何も計画がないわけではない。これから一年の目標として掲げているのは、健康になることだ。なにを急に無職が健康について語っているのかと思うかもしれない。だが、これが今の自分にとって最も重要だ。
老人のようなことを言うが、ここ数年体調が芳しくない。病気にかかっているわけではないと思うが、体がだるい日やボーっとする日が続くことが昔よりもずいぶん多くなった。おそらく歳のせいであろうが、年齢だけではなく、ここ数年の無理がたたっているのだと思う。
第一に睡眠時間。もともと寝付きの悪いタイプで、 毎日必ず決まった時間に気持ちよく眠ることができない。ところが、何時に眠りにつこうが翌日の始業開始時間は変わらず、睡眠負債がどんどん貯まっていった。
第二に運動不足。忙しいことと面倒なことにかこつけて、あまり運動をしてこなかった。意識的に取り入れてもせいぜい散歩のちょっとした運動程度で、この十年で随分と体は衰えたことだろう。体内組成のわかる体重計が我が家にあり測ってみると、骨格筋率は低く、体脂肪は高くなっている。もちろん体重もベストのときに比べて10キロくらい太った。
第三にストレス。ときにはハードであったり、ときには馬鹿げていたり、ときにはつまらなかったりする仕事のおかげでストレスを日々感じていた。このストレスは睡眠にも影響していることだろうが、日々のコンディションに影響をもたらしていただろう。
これらの状況をこの一年で改善したい。無職生活が始まり一ヶ月がたったが、夜はよく眠れる日が増えた。仮によく眠れなくても翌日自由な時間に昼寝をすればいいだけなので、睡眠における問題は徐々に改善している。筋トレも最近始めた。筋力がつくだけでなく、適度な運動が睡眠にも良い影響をもたらしていることだろう。そしてなにより、ストレスはほぼ全くなくなった。この一ヶ月いらいらすることもほぼない。徐々にではあるが心身ともに状態は改善の傾向にあると思う。
無職とお金の問題
仕事を辞めて健康になったといっても、生活をするのにはお金がかかる。無職でどうやって生活しているのか疑問に思われることだろう。実家暮らしならまだしも私のような一人暮らしにはお金の問題は重要だ。
結論から言うと、今の私の生活は貯金が支えている。具体的な金額は書きづらいが、もし収入が全く無くとも、何もおこらなければ15年くらいは生きていける金額であろう。会社員時代の稼ぎが良かったこともあるが、私の場合支出が圧倒的に少ないため貯金は勝手に貯まっていった。食費と家賃とインターネット回線、電気ガス水道などのインフラを除くと支出はほぼない。節約生活をしようと心がけているわけではないが、特に欲しいものもないので、そんな低支出生活も苦痛ではなかった。
ただ、ある程度の期間生活できるとはいえ、もっと長期的に見れば15年分の貯金では心もとないというのも確かだ。やはりもう少し安定した無職生活を送るためには、ある程度の収入があったほうが望ましい。無職の収入というのは奇妙に聞こえるかもしれないが、無職でも収入を得られる方法は存在する。
Twitchというライブストリーミングサイトや、YouTubeからこのページを見に来てくれている人は知っていると思うが、ゲーム配信をすることで収入が得られている。ここのところあまり力を入れていなかったが、それでも支出が少ない生活をしていれば、現時点でもちょうど生活費をまかなえるくらいにはなる。また、このブログも少しくらいのたしになっている。いずれはブログが大黒柱になる日が来て、YouTubeの投稿を支えるようになるのではと考えているが、そのあたりの詳しい話はまた別の記事で書きたい。
これらも決して安定したものではないので、自信を持ってその収入に依存できるかといえばそうではないが、それでも目先の何年かはなんとかなるだろうと楽観視している。
また、なんとかならなくても良いと思っている。もし、仮に既にわずかながらではあるが収益可に成功したコンテンツがこけて、貯金も底をついたとしよう。それでも、まだ生きていたいと思えるなら仕事を必死に探すなり何なりするだろう。そこでもう終わり、十分生きたと思うならば死を選ぶこともできる。
しかし、生活にまだ余裕があってそれなりに健康な今、死に対して十分な想像力を働かせることは難しい。実際にそんな状況になってみないと簡単に自殺がオプションとして成立するとはいい難いかもしれない。ロープを買って、結び目を作り、自分の首にかけることが果たしてできるのかわからない。
どうなるかわからないことを今悩んでもしかたがないので、その決断は(もし決断する必要がある場合のことではあるが)、未来の自分に委ねたい。
無職と結婚の問題
次に結婚について。そもそも結婚願望はないが、無職になる前に意識をした問題だった。常識的に考えて、無職で結婚することは難しい。できたとしても、金を巡るトラブルが起きるであろうことは想像に難くない。そう考えると、無職になるということは結婚することを不可能にさせるもので、今後の人生の選択肢を狭めそうだと思った。選択肢を広く持ったほうが、将来後悔しづらいというのは間違いないだろう。
だが、それらもたいしたことではないということで、ひとまず結論を出すことにした。理由は二つ。そもそも30歳を過ぎた今、結婚願望がない以上、結婚する可能性が極めて低いこと。もう一つは、もし本当にその願望が生まれたらそこから安定した仕事を探すなりすれば十分だろうということ。もちろん、一度社会からドロップアウトして、ある程度の期間がたてば条件の良いところに就労することは困難になるだろうが、それをも超えたいほどの熱意があれば行動するだろう。
無職の社会復帰の可能性(再就職)
したがって、今は無職ではあるが、状況や心情などの変化次第では再就職も十分にありうる。現に今も良さそうだと思える会社には、暇を見つけてぽちぽち応募をしている。うまく決まればまた社会に帰っていくことも考えている。
無職になり時間に余裕ができ、YouTubeに動画を上げる頻度もあがってきた。それを見て、YouTubeとゲームで、「好きなことで、生きていく」を目指しているのかと思われることもあるが、そうではない。たいていの人と同じように、会社員になり、それなりの生活をそれなりにしようと思った。しかし、どういうわけかそのレールから外れてしまい、趣味と現実逃避行動の間くらいに位置するインターネット配信を通じて、少しばかりの収益化ができたというだけの話だ。
「好きなことで、生きていく」という言葉のように語感は良くないが、「嫌いなことを辞めて、死んでいく」というフレーズがちょうど今の自分の生活スタイルにあっているような気がする。隠居生活に近いと言われることもあるが、そのあたりのほうがピンとくるかもしれない。
隠居生活は気に入りつつあるが、いいきっかけがあれば社会復帰を果たすかもしれない。
結びに
以上が、無職になった今考えていることだ。書いていて気がついたが、嫌なことをとことん先延ばしにしているようだ。長い目で見ていいことなのかどうかわからないが、少なくともその選択によって今は生活にうるおいを取り戻しつつある。
全六回にわけた「31歳、3回転職、今無職」シリーズもこれで最後。まとまった量の文を書くのがひさしぶりで楽しかった。
就職活動や転職活動のコツやまとめはインターネット上に、いかがでしたかという結びとともにいくらでも転がっている。ここでは、仕事に関して(主に失敗ばかりだが)、できるだけ一般化、抽象化しない形で私自身の体験をまとめた。当初、誰かの参考になればと書いたが、そこまでとはいかなくとも、何らかの形で共感してもらえたり、頭の片隅にでもいいので記憶に残れば幸いだ。
これからもほぼ毎日のペースでブログは更新していく予定だ。全六回としたため、今回は連続で書ききったが、もっとしょうもない日々の暮らしであったり、書評なんかも書いていきたい。また、他にも読んでみたい内容があればコメント欄にてぜひ。
それでは、また。読了感謝。