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紀行

あのブラジルの思い出を語る(写真あり)

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長い長いブラジルの旅を振り返る。

三年前のブラジル出張紀行

私は何度か海外出張に行ったことがあります。アメリカ、メキシコ、中国、台湾などたくさんの国を訪れました。期間はそれぞれ1週間から1ヶ月程度で様々でした。

その中でも最も長い期間滞在したのは、ブラジルでした。1ヶ月の出張を2度こなし、合計で2ヶ月滞在していたことになります。個人の旅行で行ったわけではなかったので、いわゆる観光地に行くことはありませんでしたが、それなりに現地の生活を体験できたと思います。撮りためていた写真も見つけたので、それを紹介しながらブラジル旅行記を書いていこうと思います。

遠すぎて直では行けないブラジルに行くためには

ブラジルは日本から見るとほぼ地球の裏側にあたります。聞いた話によると、少し前には日本からブラジルへの直行便があったそうですが、私が行った当時は存在しなかったようで、中東はドバイUAEで乗り換えました。アラビア語ですね。右から左に読むらしいですね。なお、時計は全てロレックスでした。さすがドバイですね。

ドバイ空港

ドバイの空港はいわゆるハブ空港として機能していたので、深夜でもかなり賑わっていました。到着時刻は確か午前3時頃だったと思います。アジアからヨーロッパへの乗り換えで訪れる人や、私のように南米に出かける人、またその逆と様々な旅路の人々で大賑わいでした。

ビジネスクラスで出張していたので、ラウンジで乗り換えの5時間ほどを過ごしましたが、他の空港に比べて食事も豪華でなかなかいいところだったと思います。わざわざ海外旅行に出かけようとは全く思いませんが、欧州に行くのであればエミレーツ航空でドバイ経由なんてのも良いかもしれません。他の格安航空会社に比べると少々お高いかもしれませんが。

日本からドバイまでの(確か)約13時間の旅の疲れを癒やしたところに待ち構えているのが、それをさらに上回る15時間のフライトです。ドバイ、ブラジル間もひどく距離があります。前述の通りビジネスクラスだったので、まだましでしたが15時間も飛行機の中で動かないでいるというのは、かなり堪えました。

映画を見たり、酒を飲んだり、読書をしたり、スマホのアプリで遊んだり、ちょっと睡眠を取ってみようとしたり、本当にぐっすり寝たりしても、それでも長いのが15時間です。おうちのお布団以外では眠りにつきづらい自分にとっては、地獄でした。まぁこれはただの地獄の始まりに過ぎないということに気付くのはついてからでしたが。

ブラジルに到着、現地化された日本料理

そんな長いフライトを終えてようやくついたのが、ブラジルはサンパウロ。空港もドバイに比べると質素で、照明も少なめでやや暗いように感じました。サンパウロ空港から会社のオフィスまでは、タクシーで直行です。確か4時間位かかりました。金額はそれでも2万円くらいだったと思います。ブラジルは日本のように鉄道網が発達していないので、長距離の移動は基本的にはバスになるようですが、現地の言葉が話せない私のようなタイプは、タクシーが一番安全でしょう。

外務省渡航情報のページによると強盗殺人の一人あたり人口発生率は日本の500倍にもなるそうなので、敢えてリスクを犯してまでバスに乗って移動はおすすめできません。よっぽどの冒険家か命知らずであれば良いと思いますが、日本を一歩出ればそこには修羅の世界が待っています。

初日はそのままホテル入りをして、そこで晩御飯を食べて寝るだけで終わりました。ホテルの晩御飯はいわゆるベーシックな洋食で特に困りませんでした。街が都市化するに従い、多くの人達の期待に応えるかのように個性を失うのと同様に、ホテルの無個性的なところは好きです。特に海外に行くとそれが顕著ですね。やっぱりホテルくらいは、そうでないといけません。

翌日。仕事が始まりました。想定していたとおりのしんどさでした。詳細はこのブログではかけないので割愛します。

旅の中での唯一の小さな楽しみといえばやっぱりそれは食事でしょう。ブラジルでは、人間の数よりも牛の数のほうが多いと言われるくらい食用の牛が多く、牛肉をたくさん食べます。朝ごはんのビュッフェにも牛ステーキがどーんとあり、朝からのほうがむしろガッツリいきたい私にとってはとても良い環境でした。味付けも塩コショウだけで、ごてごてしたソースもなく、シンプルで良かったです。

お昼ごはんは、現地の同僚が外食に連れて行ってくれました。ブラジルスタイルバイキング形式(シュラスコ、現地語的にはシハスコみたいな発音だったような)のレストランでした。お肉の塊とナイフをを持ったウエイターさんが何人も歩いていて、それぞれのテーブルを周りお肉を供給するシステムです。これも基本的には塩のみの味付けで、とても良かったです。肉うまいなぁと思いました。

そこでは以下のメンコみたいな紙を使った意思表示システムが採用されていました。左と右が裏表になっています。おそらく一般的にシュラスコのレストランでは使われていると思われます。これが何かわかりますか?

これは、まだお腹が空いているのでもっと肉を勧めてよ!というのと満腹だからもういいよ!の意思表示に使います。左の赤はSTOPのほう、右の緑はGOのほうです。信号みたいでひと目でわかってなかなか便利ですよね。

そのレストランのバイキングのサラダに面白いものがあったので、挑戦してきました。

角度的に少しわかりづらいかもしれませんが、これはいちごの巻きずしです。お寿司も所変われば品変わるといったところです。海外では寿司はサラダ扱いされているなんて聞くことがありますが、それは事実かもしれないなんて思ってしまいます。ちなみにいちごはやや酸味があり、甘みは少なめだったので、まだギリギリセーフくらいでした。いや、セーフではないですね。アウトです。

その他にも、和食レストランも存在していて、舟盛り的なものもありました。サーモンは日本でもおなじみのチリサーモン、他の刺し身も美味しかったです。でもなんだかジャングルっぽい舟盛りですね。生い茂っている感じがまたいいです。

ただ、一点残念なのは、現地の醤油は甘いことです。わざわざ海外に観光で行って刺し身を食することはないと思いますが、日本の醤油がないと刺し身は本当につらいので覚えておくと良いでしょう。キッコーマンの250mmくらいのやつがあると人生が一変します。

その他、ちょっと間違ったというのか現地最適化されているというべきなのか、変わった料理があったので紹介したいと思います。

メニューにはFried Tofuとなっていたので、お?揚げ出し豆腐がこんなところであるのか!と思って頼んでみたら、とんかつのごとく揚げられた豆腐でした。醤油よりはソースのほうがあいます。

それはさておき、何かブラジルっぽいものを紹介したいと思います。といっても、ほとんど食べていないこともあって、撮ったのはデザート風ピザとデザートくらいです。上は、いちごチョコピザ。下はクラメデなんたらという、アイスクリームとなんたら(たぶんココナッツ?)をすりつぶしたものをい1:1でまぜたものにカシスをぶっかけた超高カロリーの一品です。

ピザの方は見たまんまの味ですが、アイスの方は甘いもの好きにはたまらない一品です。これは機会があればまた食べたいですね。

最後にお酒です。ビールは現地のOriginalというやつをよく飲みました。日本で言うアサヒとかキリン、中国の青島ビールのような国民的なビールだと思います。どこのレストランでもたいてい有りました。海外ビールを飲むことが何度かありましたが、日本のビールに比べてどこも苦くないです。

また、現地の伝統的な酒でカイペリーニャというものがあり、それもよく飲みました。

カイピリーニャはブラジル伝統のカクテル。ポルトガル語で「田舎者」という意味(よく見かける「お嬢さん」という意はほぼない)。現在はヨーロッパ、アメリカなどでも非常に人気となっている。材料のカシャッサはピンガとも呼ばれるブラジル特産のスピリッツで、さとうきびを蒸留させて作るのでラムの一種と言えるが、さとうきびの絞り汁を加水せずに直接発酵、蒸溜させて作られているので風味が非常に豊かで酒質は全般にラムよりも重厚である。カシャッサの代わりにウォッカを使ったカクテルは、現在カイピロスカ(caipiroska)と呼ばれる(昔はカイピヴォッカと呼んでいた)。またブラジルでは日本酒を使うサケピリーニャ(カイピサケなどとも)や、ラム酒を使うなどバリエーションが増えている。

Wikipediaより

ちなみに以下は、それにキウイが入っています。アルコール度数は高いのですが、砂糖とキウイの甘さでグビグビの飲めてしまいます。気付くとかなり酔いが回って気持ちよくなれるのでおすすめです。

こんな生活をしていたら、太ってしまいそう。そんな風に思うかもしれません。でも、大丈夫心配ありません。厳しい仕事と一緒なら、体重なんて圧倒的にプラマイマイです。次の写真は現地で撮った1枚です。

体重は渡航前に比べて10kg落ちていました。頬のラインがしっかりと入っていますね。軟弱な日本人代表にしか見えません。やたら笑顔なのは、過剰なストレスによるナチュラルハイによるものかと思われます。あれだけしんどかったのに、今見ると微笑ましく見えてしまう時間の経過というのは怖いものです。

ブラジルの風景、生活

ホテルから仕事場とレストランくらいにしか足を運ばなかったので、たいしたものはありませんが少しだけ紹介しようと思います。

ブラジルと聞くとやはりジャングル、アマゾンなどが頭に浮かびますよね。色とりどりの花が咲き、鳥が美い声でさえずり、時には自然の脅威が襲いかかったりなんかする。もちろんアマゾンには行っていないので、そこまでダイナミックなものではありませんが、よくあるブラジルの小さなダイナミズムには遭遇しました。


真っ赤な花を咲かせている木です。非常に彩度が高く、きれいな赤でした。これほどまで真っ赤な赤い花を咲かせる花はあまり日本では見ないような気がします。力強いですよね。

次は動物です。ブラジルの一部の地方には、カピバラがいたるところにわんさかいます。大きさは中型犬と同じくらいで割りとサイズがあります。すごくおとなしく、人馴れしているせいもあり、襲ってくるようなことはまずないそうです。ただ、こんなに愛らしいカピバラですが、触るのは絶対に厳禁だと言われました。

彼らの体には恐ろしいほどのウイルスや病原菌がはびこっているそうです。可愛い顔してなかなかやるもんですね。

次はちょっとした景色です。田舎に滞在していたので、あるのは田舎の光景くらいですが少しばかり。

これは橋の上から撮った丘です。そのままですね。田舎の風景はだいたいどこもこんな感じなので、ブラジル旅行記として紹介するべき必然性に関しては若干の疑問符がつきますが、観光目的でない旅行というのはそいういうものです。受け入れましょう。次の写真も同様です。

最後に現地の生活を支えるスーパーマーケットの様子を見てみましょう。

なかなかインパクトがありますね。2~3kgくらいの牛肉がブロック売りされています。値段ははっきりと覚えていませんが、日本に比べるとはるかに安かったように思います。ロマンがあっていいですよね。こんなでかい肉をガッツリパーティーで食べる。なんと素晴らしい。

くだものコーナーには謎の果実が売られていました。さっぱりわかりませんが、ブラジルっぽいですね。

ブラジル旅行の総括

仕事での出張だったので、いわゆる観光名所には行っていませんが、まずまず現地を知ることができたのではないかと思います。時間通りにこないタクシーや、ひどい場合変なところへ連れて行かれそうになったこともありましたが、それなりに仕事以外の部分は満喫できたように思います。

食事が良ければある程度は許せるものですね。現地のレストランでもアジアの他国に比べるとブラジル料理はずっと食べやすいので、ブラジルは食の点ではおすすめです。安全に関しては完全にお察しです。危険です。

私は仕事以外で海外に行ったことがないので、どうしても嫌なイメージとセットになっているのですが、もしかしたら個人で観光のために旅行をしたら案外楽しいかもしれないなと思っています。次は台湾とか中国、アメリカについても書こうかと思います。

-紀行