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大きな真鯛を買えなかった。

今日は隣町の十和田市に出かけた。昼食にカレーを食べた。家で作るカレーも好きだが、外で食べるカレーはいつものカレーと違ってそれもいい。今日はその足で、そこから近くの激安スーパーの「ヤマヨ」というところに行ってきた。もともとスーパーに寄る予定はなかったので、何を買うかも決めていなかった。このスーパーはポップ(商品説明や値段説明がされている札)が、一風変わっていて見て回るだけでも結構楽しい。そんなわけで店の中をぐるりと一周回ってみた。

入ってすぐの入口付近には激安の野菜コーナーがある。前に行ったときには10本で200円のネギがあった。今日は、舞茸が1パック19円?くらいでまずまず売れていた。もうこの店ではいつもの光景になっているようで、飛ぶように売れるという状況は、想定を遥かに超えない激安でもないかぎりなさそうだ。

そのまま足を進めると魚コーナーが見えてくる。冷凍の魚がケースにずらっと並んでいる。その先には刺し身も割安で売られている。中トロは普段買わないので相場はわからないが、498円/100gはなかなかの値段設定ではないかと思う。その他にもこのあたりのスーパーではクジラの肉をよく目にする。静岡にいたころはほとんど見なかったが、このあたりではもう少し一般的なようだ。八戸に出かけたときにも、クジラの肉を取り扱っているところが多かった。

そのとなりには大きな発泡スチロールが並んでいるエリアもある。発泡スチロールには氷が敷き詰められていて、その上には50cmくらいの真鯛が3匹並んでいた。一匹あたりの価格は税抜1,280円。このサイズでこの価格はかなり安い。もう少し小ぶりのものでそれくらいの値段がするのが相場だからお買い得感はある。肝心な鮮度も悪くなさそうだ。魚の鮮度を確認するときには、目とヒレを見るといいとYouTubeかなにかで見た。目はしっかり黒いもの、ヒレは身にピタッと張り付いてみずみずしいものがいいそうだ。私の目が黒いうちはうんぬんとはよく言ったもので、目の色というのは、その魚がまだ美味しく食べられるかどうかの指標になるらしい。

今回の鯛の鮮度は3匹とも申し分ないように見えた。夕食の予定はまだ立てておらず、どうしようか迷って発泡スチロールの前を何度か行ったり来たりした。

余談ではあるが、英語では行ったり来たりを、Go back and forthと言う。直訳すると、下がったり前に行ったりとなる。下がるのほうがが先に来るのはなんというか、決断を渋っている感じが出ているように思える。一方で行ったり来たりは、まだ前向きな検討をしているような印象を与えるように私は感じる。国民性の違い!みたいなふうにざっくりまとめたいところだが、きっとそうでもないだろう。

さて、その鯛を購入するには決定的な理由がなかった。普段こういった大きな魚を買うときには家で買おうと決めていることのほうが多い。決めているのであれば、あとは一番良さそうなものをかうというだけでいいのだが、いきなりの掘り出し物の遭遇した場合はそうはいかない。実のところ普段の決定的な理由というものは、別にしっかりとしたものがなくて、なんとなくなくで決めていることがほとんどだ。そうだ最近食ってないとか、動画で見た鯛がうまそうだったとかその程度のことだ。しかしながら、その程度であっても理由があるのとないのでは、鯛を目前としたときの気持ちの持ちようが完全に異なる。

この鯛を買って帰りたいという気持ちはある。だがしかし決定的な理由がない。その口実を作るために「鯛 サイズ 美味しい」というフレーズでGoogle検索していた。鯛を食べるのにはちょうどいいくらいのサイズがある。大きすぎても小さすぎても良くない(らしい)。諸説あるようだが、50cmくらいが刺し身でも焼いてもちょうどいいと書かれているページが多かった。つまり眼前にあるのは正にベストサイズということになる。よし、買うか!と思ったがそれでもまだ買う決断には至らない。というのも、冷蔵庫には若干の残り物があって、鮮度が大事な鯛を買ってもいいタイミングで食べきれないかもしれないのではと不安がよぎったからだ。

それならば日持ちする昆布締めにしてしまえばいいじゃないかという瞬間のひらめきでもって昆布をかごに入れて鯛売り場に戻ったら、もうその売場は撤去されていた。

売り切れたわけではなく、売り場の人がすべての鯛を調理場に持ち込みザクザクと包丁を入れて、刺し身や切り身として売るように方向転換していた。もう一匹ものの鯛を買うことはできなくなったが、なぜか少しほっとした。なにも買わずに帰るのもさびしいので、普段はあまり買わない牛乳と特に安くもないトマトを買ってスーパーを出た。

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