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日記

無職が筋トレを続ける理由はあるのか。

最近熱心に筋トレをしている。最低でも週3でジムに通い、食事にも気を使い始めた。もともとジムに通い始めたのは、本年の最大目標の健康増進活動のメインの水泳をするためだったが、筋トレをはじめたらそちらのほうが楽しくなってしまった。水泳は確かに脂肪燃焼には効果的な有酸素運動だが、筋力がつくわけではなく、ある一定の負荷に慣れてしまうとなかなか脂肪も落ちにくいと感じていた。毎回2km泳ぐことにしていたが、終えるまでにはそこそこ時間がかかり、飽きてくることもある。距離を伸ばすことはできるのかもしれないが、目に見えるような進捗もなく、継続的に行うにはやや面白さにも欠ける。

一方で筋トレは初心者ということもあり、すぐに効果が出る。ベンチプレスも始めたばかりのときはバーだけの30kg10回3セットが限界だったが、今は倍の60kgまで上がるようになった。60kgもまだまだ初心者の領域なのでこれからもっとやっていきたいが、わかりやすく重量が増えるとモチベーションが保てる。他のトレーニングもこなせる重量が増えてきているので、それらも継続的に行っていきたい。

だがしかし、一体何のために筋トレをしているのか。なにかスポーツをしているわけでもないし、競技的なボディビルも全く考えていない。なんのためにしているのかと最近自分で疑問に思うことがある。無職となり時間に余裕ができたので、継続は会社勤めをしているのに比べて圧倒的に楽で、問題なく習慣化してしまった。もう5ヶ月目に入る。

何か最終目的があるわけではなく、習慣化されて生まれた慣性によって、筋トレが続いているように感じる。習慣を邪魔する摩擦もないので勢いが落ちることもない。更に、重量更新の満足感や達成感で加速することさえあるくらいだ。一言で言えば惰性なわけではあるが、慣性という言葉を用いたうまい例えが思いついたので慣性という言葉を使ってしまった。わりとしっくりくる。ただ、明確な最終目標がないのにこれだけ続けられているのは、おそらくこれだけが理由ではないだろう。

筋トレ自体で脳内麻薬が出ているようにも感じる。ベンチプレスでバーを上げているときにはストレスしかないが、それを終えたときの気持ちよさは代えがたいものがある。おそらく、痛みを緩和するために出るエンドルフィンが作用しているのだろう。熱いお風呂に入って出るあれと同じだ。痛みや苦しみを感知すると出てくる。その他にも報酬系のドーパミンも作用しているはずだ。次はより重い重量が上げられるようになれるかもしれない、もっと余計な脂肪が落ちるかもしれない、もっと筋肉がつくかもしれない、なんてことを想像するだけでやる気が出てくるのはこのドーパミンのおかげだ。実際に何かをするのではなく、何かできたことを想像するだけでやる気が出るのがこの脳内麻薬の効果なので、大いにそれが働いているのだろう。

上記2つが現在も筋トレが続けられている主な理由で、その継続性を説明するのには十分だが、目的性についての回答としては不十分だろう。なぜ続けているのかと聞かれた際に、どのような原理で動き続けているのかを答えるのも正しくはあるが、往々にして対人コミュニケーションで問われるのは目的の部分だ。もう年末も迫っており、これから旧友やしばらく会っていない家族と顔を合わせることもある。そのときにどう格好良く答えるか、それを考えておきたい。

この答えを考えるときに見過ごしてはいけないファクターがある。それは私が無職であるということだ。もし働いているのであれば、趣味でやっているという答えでこと足りる。仕事の疲れをリフレッシュするためにやっているなんて補足をつければ、なるほどそういうことかと納得がいく。ところが無職となると事情が異なる。日本国における三大義務の一つである勤労を差し置いてなぜ筋トレをしているのかという問いに答えなければならない。他にもできることが山ほどある中でなぜ筋トレかについても答える必要があるのかもしれない。

思いついたのは、体は資本理論だ。これから生きていく上で自分の体と付き合っていくのは必然で、体を強化することは他のどのような投資よりも確実に効果が出るなんて答えるのはどうだろうか。過剰な筋トレは、健康の観点から見ればむしろ悪い方に働くが、適度であれば良い結果をもたらす。長時間ディスプレイにらめっこをする生活だったので、肩こりに悩まされていたが運動と筋トレで解消された。中年太り体型も徐々に解消されつつあり、願わくば血液の健康状態にも良い結果をもたらしていると信じている。他のいわゆるスキルなんて言われるものは個人での習得は困難なものが多く、その上そのスキルを活かしてなにかできるか確証はない。よほどの先見の明があれば別だが、確実に今後役に立つと断言できるようなものは見つからないだろう。でも、筋トレは違うと。

我ながら悪くない説明だ。自分自身納得させられてしまい、ますますやる気ができた。早速筋トレに出かけるとしよう。

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